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京急1000形は京浜急行電鉄が都営地下鉄浅草線との相互乗入れ運転に備えて1959(昭和34)年から1978(昭和53)年にかけて356両が製造した、同社を代表する電車でした。
加速・減速性能の高さから京急線の快速特急から普通列車まですべての列車を担当したのみならず、地下鉄線を介して千葉県内の京成線や北総線にまで乗り入れるなど幅広く活躍しましたが、後継車両の1500形や新1000形などに置き換えられて2010(平成22)年までに引退しました。
京急線引退後は四国・香川県の高松琴平電鉄に譲渡された車両が今も現役で運転されているほか、京急久里浜工場にも2両が保管されています。
デハ1052号車は1988(昭和63)年に廃車後に前頭部のみがカットされて店舗に活用されていたため車体の一部しか残っていないものの、同形で最初に廃車となった車両のため唯一冷房改造前の状態を今に伝える貴重な存在です。

 製 造 :東急車輛製造、川崎重工
 製造年 :1961(昭和36)年
製造車両数:356両

 軌間 :1,435mm
電気方式:直流1,500V
車両定員:140人
最高速度:120km/h(運用上は110km/h)
 自重 :33t
 全長 :18m
 台車 :TS-310A(1052号車)
主電動機:TDK810/6-H直流直巻電動機
     (1時間定格出力75kw×4個)
駆動方式:中空軸平行可とう板継手式
制御方式:電動カム軸複式制御直並列弱め界磁制御
制動方式:発電制動併用電磁直通自動制動併用
     (応荷重装置付き)
保安装置:1号形ATS

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